これはいつか絵本にしたいお話しです。一枚絵で動画にしても十分感動的なものになりそうです。元記事のタイトルは「Your Angel」です。一応ストレートですが、日本語タイトルは「あなたの天使」にしました。
あなたの天使
むかしむかし、今にも生まれそうな子供がいました。ある日、この子はかみさまに尋ねました。「かみさま、明日、地上に僕を送るって聞いたよ。でも、こんなに小さくて、無力なのに、どうやって生きていけるの?」
かみさまは答えました。「たくさんの天使の中から、私があなたのために一人を選んであげたよ。彼女があなたを待っているよ、そしてあなたを保護してくれるよ。」
「でも、教えてよ。ここは天国だよ。何もしないで、歌って、笑ってたらいいんだもん。それで僕は十分幸せだよ。」
「あなたの天使が毎日、歌ってくれるし、微笑みかけてくれるよ。そしてあなたは天使の愛を感じてとても幸せになれるよ。」
「じゃぁ、みんなが僕に話しかけてくるとき、どうやって理解できるというの?その人が話している言葉を知らなかったらどうするの?」
「あなたの天使がとっても美しく、甘い言葉で教えてくれるよ。辛抱強く面倒みてくれるし、あなたの天使がどうやって話すか教えてくれるよ。」
「じゃぁ。僕がかみさまに話したいときはどうしたらいいの?」
「あなたの天使が、手をとってどうやってお祈りしたらいいか教えてくれるよ。」
「地上には、悪いヤツがいるって聞いたんだ。誰が僕を守ってくれるの?」
「あなたの天使がたとえ命をなげうってでも守ってくれるよ。」
「でも、僕はきっと悲しくなるだろうな。かみさまにもう会えないから。」
「あなたの天使がいつだって私のことを話してくれるよ。そしてどうやって私のもとにもどってくるか教えてくれるよ。でも、いつだって私はあなたのそばにいるよ。」
天国で本当に平和だったそのとき、地上から声がもう聞こえてきていました。そしてその子は急いでそっと尋ねました。
「かみさま、もういかなきゃ。おねがい!僕の天使の名前を教えて。」
「あなたの天使の名前は何でもいいんだ。ただ、こう呼べばいい。『ママ』ってね。」
‐作者不明‐
翻訳:Keiji