先日、知人のフラワーデザイナーの方のホームページのリニューアルを手がけさせていただいたのですが、その過程で聞いた耳慣れない言葉「絶対色感」について、興味がわいたので知らべて見ることにしました。
photo credit: shewatchedthesky via photopin cc
絶対色感とは?
そもそも、その存在自体に賛否がわかれており現在(2014年2月)はWikiページも存在していないのですが、 あちらこちらに散在する情報をもとに簡潔に要約すると、
ある色を見た後、次に沢山の色の中から同じ色を即座に見つけることができる能力。基準の色を与えられずに、あらゆる色の明度と彩度を把握できる能力
といったところでしょうか。
これだけだと、ちょっとわかりにくいので、もう少し調べてみました。
持っているという人の証言
- 色見本帳の同じ番号で、版数の違う色も作り分けていました。
- 全ての色が工房にあるインクの色に分解して見えてました。
- 私の場合も 見た色を必ずや作れます!!作ってみせます!!,%でも出します!!例えば 白でも 色んな白がありますよね… それを一回みて どこらへんの白か を覚えて 素材が変わっても,色合わせが出来ます。これ便利!!
- 『色』も印刷する場合なんかパーセントで表します。M85%+C60%+Y35%みたいに。職人レベルなら色見ただけで1%まで分かる方いるよ、熟練技で。
こちらの記事で紹介されている70歳の方すごいです。
絶対色感ほしい [アート・お仕事・制作]
こちらの町工場の職人さんのお話も。
絶対色感は存在するのか?(2)~NICKERのポスターカラー
無いという人の意見
“絶対色感”なんてものは、存在しません。
なぜなら、色彩というのは主観的なものだからです。
音は空気の振動で物理現象ですから絶対音感はありますが、色彩は一定領域の電磁波を目を通して脳が感じているだけで絶対的なものではないからです。
その証拠に赤い光とミドリの光を同時に見ると黄色く見えますが、実際は黄色の光はそこに存在しないのです。
つまりそこで見ている黄色い光は脳が黄色と感じているだけなのです。
そして、その赤い光とミドリの光が混じった光線を絵に描くとき、黄色い絵具で描くわけですから、理論的に考えて“絶対色感”なんてものがあると思いますか。
参照元:Yahoo知恵袋
ここで、その存在の有無を議論するつもりもないですが、そもそも定義からして物理現象的なところではない気もするので、参考程度のお話として。
さて、本題ですが、私がホームページのリニューアルを手がけさせていただいたフラワーデザイナーさんがいわゆるこの「絶対色感」があるといわれており、WEBサイトのカラーにもこだわりが強い方でした。
実は、色の決定って、しっくりくるものが決まるまで結構時間がかかるものでして、私もそんなに得意なわけでもないのですが、日頃から数多くの色に触れているデザイナーさんなので、希望する色があれば色コードで指定していただくことにしました。
サイト全体の雰囲気や使用している花の写真のカラーとのバランスも全て合わなければ、なかなかしっくりくるものでもないのですが、これが出してくる色コードがビタッビタッとバッチしはまっていくのです。
これには私も驚きまして、こういう能力あったら、WEB制作も相当時間短縮できるよな・・・というか時間かけてもズバリな色の組み合わせに近づけなかったりするし。。。
以前、このブログもTwentyElevenをベースにカスタマイズしてた頃は、今思えば、何かじめっとした暗い感じの色彩でした。
今は、TwentyThirtyをほぼデフォルトで使用しているのは、下手にいじるより、このテーマの洗練された色彩感覚が好きだからというのと、広告クリック率が結構高いのでなかなか変えられないというのもあります。
Kindleでこんな本があって気になってはいるのですが、これだけのためにKindle買えないしなぁ。
でもこういう能力が欲しいと思う今日この頃。
[ad]