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執事の話

天使のノック

今日のお話しは「Angel knocking at the door」というお話しです。
私たちは子供のことを天使と呼んだりしますが、大人になってもいつでもそうありたいものですね。キリストの言葉に、天国で一番偉いのは、幼子であるとあるように、天使のように無垢な心をいつでも持ち合わせたいものです。それでは早速見ていきましょう。
Exterior Door Detail, St. Isaac's Cathedral

「天使のノック」

慌ただしいノックが聞こえてきた。
医者のオフィスのドアで、
ノックはかつてないほど緊急のようだった。
「入って、入って」
我慢できずに医者は答えた。
「死人が目を覚ましてしまう前に入って」
怯えた小さな少女が入ってきた。
わずか9歳の子だ。
彼女が何かトラブルを抱えているのは
誰が見ても明らかだっだ。
「先生、お願い!私と一緒に来て!
お母さんが死んでしまいそうなの!
考えられないくらい具合が悪いの!」
「訪問診察は受け付けてないよ。
お母さんをここに連れてきなさい。」
「でも、ほんとに具合が悪いの!
先生が来てくれなきゃ、きっと死んでしまうわ!」
医者は彼女の必死さに心打たれ
行くことにした。
彼女は医者にこれでもかというほど褒め称えた。
彼女は医者を母が寝ている家に連れて行った。
彼女の母は本当に具合が悪く、頭を持ち上げられないほどだった。
しかし彼女の目は切実に助けを求めていて
医者は出来るかぎりのことをした。
その母親は娘がいなければ、まさにその夜にでも死んでいただろう。
医者は母親の熱をさまし、何とかその夜を生き延びた。
明け方になって、ようやく母親は大丈夫になった。
医者は、もう行かなければならないが
また2時までに戻ってくると伝えた。
その後、彼は言った通りに
様子を見に帰ってきた。
母は医者がしてくれたすべてに感謝し、
医者は、娘が知らせてくれなければ
あなたは死ぬところだったと伝えた。
「あなたは素晴らしい娘さんがいて、光栄ですね。
私をここに連れて来たのは、彼女の切なる訴えがあったからです。
本当に素晴らしい娘さんですね。」
「でも、先生、私の娘は3年も前に死んでいますよ。
壁にかけているのが娘の写真です。」
医者は壁の写真を見て、足がすくんだ。
それはまさの同じ少女の姿だった。
医者はしばらくの間、身動きできずに立ちすくみ
それから彼のいかめしい顔が笑顔になった。
彼は、あの慌ただしいノックを考えていた。
そして、美しい小さな天使が彼の部屋を歩いてきたことを。
私は知っている。確かに、私たちの周りには天使がいることを。
-作者不明-

はい、前ふりとは裏腹に、本当に天使の霊的な働きの話でした。
皆さんは天使の存在を感じたことがありますか?
私は昔、寝ているときに天使の歌声を聴いたことがありますが、本当に心地よく、清らかな声で、この世のものではないため上手く表現できないのですが、あえて言うなら虹を映したシャボン玉のような歌声でした。(なんだそりゃ?笑)
ちなみに原文にある「you wake the dead」死人が目を覚ますという表現は、大音量をたとえる表現のようです。他にも子供のことを褒めて「She is quite a pearl」真珠のように貴い、素晴らしいという意味の表現があったりと、なかなか勉強になりました。
それでは今日はこのあたりで。
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