必要ない人なんていない

日曜日の執事の話の時間です。
今日は、「The Carpenter’s Tools」という大工の道具を擬人化したお話しです。聖書に親しい人には、なかなか上手に表現したな、と思わず顔が緩んでしまうのではないかと思います。それでは早速見ていきましょう。
old tools on the wall


「大工の道具」

ハンマー兄貴は議長を担っていた。工具ベルトの他のメンバーは彼に立ち退くようにと伝えた。なぜなら、彼はうるさすぎるからだ。しかしハンマー兄貴は言った。

「もし俺がこの大工のお店を出ていかないといけないんだったら、それならギムレットのやつも一緒に行かないとな。やつは、ちっぽけで、ほとんど目立たないからな。」
(ギムレットは、溝付きの胴があり、穴を掘るために十字の取っ手のついたネジ先のある小さな道具。)

弟分のギムレットは立ち上がって言った。
「いいさ。でもスクリュードライバーのやつも一緒だぞ。あんたはどこへ行ってもやつを回さないといけないからな。」

兄弟スクリュードライバーは工具ベルトの他の道具に向き直って言った。
「もし、お前たちがそう願うなら、俺も行こうじゃないか。でも、カンナの奴も一緒だぞ。やつの仕事ときたら、みんな表面ばかりだからな。あいつのやることは全然深みがない。」

これについて、兄弟カンナは率直に答えた。
「いいだろう。それなら、ノコギリのやつも一緒に行かなきゃな。やつが何か変えることを提案するときはいつも、いきすぎてしまうからな。」

兄弟ノコギリは不満を言った。
「もし俺が出ていくなら、モノサシのやつも出ていくべきだ。やつはいつも他のみんなを測ってばかりだ。あたかもあいつ一人だけ正しいかのように。」

兄弟モノサシはグループに投げかけていった。
「ヤスリのやつもここにいちゃいけないだろ。やつはいつも度がすぎて荒々しいからな。人を悪いふうにこすってばかりだ。」

議論の真っただ中で、ナザレの大工が入ってきた。
彼はその日の仕事を行うために来た。彼は工具ベルトを身に着け、説教台を作るために作業場に向かった。
彼はモノサシとノコギリと、カンナとハンマーと、ギムレット、スクリュードライバー、ヤスリと他の全ての道具を持って行った。
その日の仕事が終わり、説教台は完成した。そして大工は家に帰った。

これらの道具の全ての訴えは確かに正しかった。しかし、大工は彼ら全てを使用した。
どの道具を使用したとしても、他の道具にはそれ以上よくできない仕事があるのだから。

-作者不明-

翻訳は以上です。

最初は何の話かな?と思いましたが、工具は全て神様からみた人間を比喩したお話しです。

私たちは意見が合わないと、互いに悪い部分をあげ、排除したりしますが、大抵の場合、その人こそが、自分の出来ないことをしてくれる最も必要な人だったりするものです。互いの個性を認めて、一つになってこそ素晴らしいものが生み出されるというメッセージですね。

イエス・キリストがナザレの大工の息子であることが、絶妙にこの物語を味付けしていて、思わずニヤリとしてしまいました。

それでは今日はこのあたりで。

※このほかにも執事の話シリーズを書いていますので、是非ご覧ください。


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