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執事の話

神の答えを期待して

思わず微笑んでしまうショートストーリがありましたのでシェアします。
原題のタイトルは「Expect An Answer」です。もう少ししっくりくる日本語訳をつけたかったのですが、とりあえず、今のところは「答えを期待して」にしてあります。
roterschirm3

「答えを期待して」

日照りが永遠に続くと思われた頃、農夫の小さなグループはどうすべきか苦境に立たされていた。
雨は作物を健康に育て、町の人々の生活を支えるのにはとても重要だった。
問題は日に日に深刻になり、地域の牧師が雨乞いのために祈りの会合を開いた。
多くの人が集まってきて、牧師は列をなしてやってくる人々に挨拶した。
正式に会合が始まる頃、彼が教会の前方に歩いていくと、ほとんどの人が通路を隔てておちゃべりをし、友人と交流を深めていた。
牧師は前方に到着してから、出席者を静まらせて、会合を始めようとした。
彼の目は群衆を見渡し、静まるように訴えた。
そして最前列に静かに座っている11歳の女の子に気づいた。
彼女はわくわくして顔を輝かせていた。彼女の隣に用意されていたのは、真っ赤な傘だった。
少女の美しく無邪気なことが牧師を微笑ませ、どれほどの信仰を持っているかを感じさせた。
その集まりの中で他の誰も傘を持ってきていなかったのだから。
皆、雨を祈るためにやってきた。しかし、少女は神からの答えを期待してやってきていたのでした。
‐作者不明‐

いかがだったでしょうか。
長く信仰生活をしていると、ともすれば「祈る」ことが目的になってしまうこともあります。大切なことは「祈りが聞かれること」を確信することであり、それが実現することです。いつもこの少女のような新鮮な心を忘れずにいたいものですね。
それでは今日はこのあたりで。
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