日本では、多くの人が無神論者だと思いますが、思わず納得してしまうクレバーなお話がありましたので紹介したいと思います。
床屋
一人の人が髪と髭を整えるために床屋へ行きました。
床屋が作業にかかると、彼らは会話をはじめ、様々なことについて興味深く話し合った。
とうとう、彼らは神の存在について触れたとき、床屋は言った。
「俺は神の存在なんて信じないね。」
「どうしてだい?」客は尋ねた。
「そうだな、出て行ってすぐ通りを見てみなよ、神なんていないってわかるさ。もし神がいるなら、どうしてそんなに多くの病んだヤツらがいるんだい。孤児だらけじゃないか。もし神がいるなら、悲しもも痛みもないんじゃないのかい。愛の神なら、どうしてこんな状況を放っておくのか俺には分からないね。」
客はしばらく考えたが、応えることはしなかった。彼は言い争いを始めたくはなかったからだ。
床屋が彼の仕事を終え、客は店を出た。ちょうど彼が床屋を去った後、彼はくしゃくしゃで汚い長髪と髭の男を通りで見かけた。
彼は汚く、手入れしてなく見えた。客は振り返って、また店に入り、床屋に言った。
「あのさ、この世に床屋なんていないだろ」
「何言ってるんだ?」床屋は驚いて尋ねた。
「俺がここにいるだろ、俺は床屋だ。たった今お前の髪を切ったばかりだろ。」
「違うね」客は説明した。
「床屋は存在しない。なぜなら、もし床屋がいるなら、この世に汚い髪と髭の人なんていないはずさ、あの外の男のようなね。」
「床屋はいるだろ。それはそいつが俺のところに来ないから起こるんだよ。」
「そのとおり!」客は賛同した。
「問題はそれさ。神も同じく、存在するんだ。人々が神に助けを求めないから、この世に多くの痛みと悲しみがあるのさ。」
‐作者不明‐
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