偉大なクリエイターの精神

自分用のメモとしてプライベートサイトに載せていた文章ですが、最近そのサーバーが不安定なこともあり、万一に備えてこちらに移しておこうという記事です。別に隠すことでもないし、この際、公開することにしました。
Steve Jobs 1955-2011
※ちょっと細かい出典は覚えていませんが、大半はWired Japanで掲載された記事に刺激をうけてまとめたものになります。

偉大なクリエイターの精神

【Vision】

今はまだ存在しないものを生み出す
まずは試作を作る
既にあるものから再発見する

【Mindset】

言い訳しない
妥協しない
時間を無駄にしているものを捨てる

【Motivation】

人を感動させるものを作りたい
自分が本当にそれが好きか
自分はプロフェッショナルといえるか

今はまだ存在しないものを作り上げる

Appleのスティーブ・ジョブズの言葉に

製品をデザインするのはとても難しい。
多くの場合、人は形にして見せて貰うまで
自分は何が欲しいのかわからないものだ

というのがある。

人々は潜在的に、こういうものがあればと思ってはいても、それが実際に形になっているものを想像できないでいる。しかし、そういうものこそが人々のライフスタイルを変えるような製品となる。

Sonyの森田昭夫もウォークマンを誕生させた当時、
どんなに小さくても録音機能のないカセットプレーヤーが売れると思われなかった。
彼の直観を裏付けるマーケット調査も一つとして存在しなかった。
しかし大ヒットした後、彼は言う。

大衆には、どんなことができるのか、
それがわからない。われわれにはわかる

優れたクリエイターは、まだこの世には存在していないものだとしても、人々のまだ、思い描けていないライフスタイルを、代わりに描き、現実なものにしてあげることができるのだ。

まずは試作を作る

人々は好き勝手に構想し、アイデアを膨らませ、夢を語る。
しかし、一番説得力があるのは、現実に作って見せることだ。

発明王トーマス・エジソンは、試行錯誤の人だ。まずプロトタイプを作り、問題を見極め、設計をいじって、新たなプロトタイプをつくる。
彼の言葉に

失敗ではない。
うまく行かない方法を1万通り発見しただけだ

とあるが、この1万回の回り道があったからこそ、エジソンは1000件を超す特許を取得できたのだ。

工業デザイナーのジェームス・ダイソンもまずはプロトタイプを作ることを訴える。

ややこしいプロトタイプをつくる必要はなく、
荒削りなものでいいのです。なによりも大事なのは
それをつくることです。そしてテストすること。
つまり自分でつくって、それを観察することなのです

そして、失敗を恐れずにそこからさらに学び、改善していけば良いと教えてくれる。

誰もが、最初から成功するわけではない。
私は常に失敗している。
私はそれ以外の道を知らないのだ。

始める前から、あれこれ考えて、あきらめてしまう人が多い。まずは試作を作ること。そうしてこそ、次に何をすれば良いか見えてくる。

既にあるものから再発見する

Doing a Dyson(ダイソンする)」という言葉は有名だ。

ダイソンのアプローチは、日常的なものを再発明して、新たに見直すことだ。ごく標準的な日用品は、デザイン的な意味で欠陥があると彼は信じている。

いま市場に出回っているものだけをみんなつくり続けようとするし、実際買えるのもそうしたものがすべてだ

人々の考えで常識となってしまっているものを疑ってかかること、そうでなければ、人々をあっと驚かせるようなものは生み出せない。

北野武監督の「座頭市」は斬新な映画だった。
日本の時代劇の映画が、劇中一貫して音とリズムを伴うミュージカルな要素を取り入れ、全く新しい映画へと姿を変えた。

日本の伝統的な祭ばやしがタップダンスに代わり、抜刀や切りつける音さえも、美しい旋律を奏でていた。
俳優の千葉真一の言葉が印象的だった。

時代に媚びた時代劇は作るべきじゃない

人々が予想できるものを作ることほどクリエイターにとって退屈な仕事はない。

今はまだこの世にないもので、自分がこういうものがあったら良いと思えるものを、実際に形にして、作って見せること。

それがクリエイターの仕事だ。

言い訳しない

言い訳というのは、あげればキリがない。

子供が手がかかるようになった
時間がない
お金がない
始めるのが遅すぎた
才能がない
取り組む環境がない
飽きた

本当にそうだろうか?
もし、あなたがそもそもその分野においてそこまで本気になれないのなら、それはあなたが取り組むべき分野ではないのだ。

どんな偉大なクリエイターも、必ずスランプはあるし、たとえ転んでも、
なお立ち上がって取り組む精神があったからこそ、その名を広く世に知らしめたのだ。

トルストイは「戦争と平和」を書き上げた時、小さな家に妻と13人の子供と暮らしていた。

ウォルト・ディズニーその大事業を成功させる前には、アニメ制作会社の経営に失敗し、倒産させているし、再起を図り設立したディズニー社もその発展の途中で、社員と自社キャラクターを引き抜かれ、倒産寸前まで追い込まれたこともあった。

ハリーポッターの作者J.K.ローリングは離婚の後、生活苦からうつ病になった。貧しいシングルマザーとして生活保護を受けながら書いた処女作ハリーポッターは12の出版社に受け入れられなかった。

リンカーンは、小学校を中退し、何度も失業し、会社を興しては倒産し、借金を返すのに15年を要した。下院、上院それぞれで2度の落選を経験したのち、第16代アメリカ大統領になった。

ガウディは学費と生活費を稼ぐために、建築現場でアルバイトをしながら建築学校を3度留年した。しかし現場での実践的な経験も決して無駄にはしなかった。

レオナルド・ダ・ヴィンチは私生児として生まれ、幼少から読み書きなど全うな教育を受けることはなかった。

ベートーベンは若くして母を失い、アルコール依存症となり失職した父に代わり、仕事をかけもちしながら家計を支えた。
20代後半には難聴となり、遺書も残したが、強靭な精神力で芸術活動へと復帰し、40代には聴覚を失い、計り知れない苦悩の中で交響曲第九を作り上げた。

今日から言い訳するのはやめて、さっそく作品制作にとりかかろうか。

妥協しない

Appleが製品や広告のデザインにこだわりを持つのは有名な話だ。
iPodの裏の研磨を日本の中小企業に発注した際、ジョブズは表面の凹凸一つとっても妥協を許さなかった。

試作機をいじったジョブズが完成度の低さに癇癪を起こし、会議の席上で試作機を壁に投げつけ、場を硬直させたという話もある。

また、広告に関しても、iMacのローンチの際に、日本の広告代理店とモメた。
屋外広告が乱立している場所に、余白の大きなポスターを出すという構想を日本の広告代理店は、「それはよくない。日本の広告文化では、もっといろいろな要素を追加する方が効きます」ということで、違うプランを提案したところ

その提案にジョブズは「日本人が受け入れてくれると確信しているから、このやり方でやるんだ!」と言って激怒した。

本田宗一郎も徹底的な人だった。
担当者が「社長、この故障は僅か一万回に一回位ですから僅か0.01%の故障率です、対策しなくても大丈夫ですよ!」と言った。
とたん彼の顔がサッと変わり、いきなりカミナリが落ちた、
「バカヤロウー、その一個を買ったお客さんにとっては100%の確率じゃないか、何を考えているのだ、そんな事が判らんのか!」

時間を無駄にしているものを捨てる

生活の中で、習慣となってしまっている、時間と体力を無駄にすることはないだろうか?
それらは魅力的で、あなたは囚われてしまっており、
それがないと平静でいられない、ある種の中毒にまでいたっているものがないだろうか?

もし、あなたがクリエイターとして、あらゆる困難を克服し、価値あるものを創造していきたいなら
断固たる決心をもって、あなたの悪癖を断ち切ることに取り組まなければならない。

それらは常習的に起こることなのだから、人生のうちにあなたがそれに時間をどれほど浪費してしまうだろうか。
忘れてはならない。あなたは時間だけを失うのではない。あなたに与えられた才能も一緒に喪失していくこともあるのだ。

時間を無駄にしているものは、人それぞれに違うだろう。それが何かを列挙しなくても、各自の心に問うてみれば見えてくるはずだ。

人を感動させるものを作りたい

作るものが映画であれ、音楽であれ、製品であれ、クリエイターにはお金よりももっと強い動機がある。

それは自分の作るもので、人々を感動させることだ。

これには多くの説明はいらないはずだ。
私たちは感動する生き物だし、受けた感動をインスピレーションとして、
人々を感動させる何かを作ってみたいのだ。

自分は本当にそれが好きなのか

一番大切なことだ。
他人の評価ばかり気にしていると、自分の作品がいつの間にか制限を受けてしまう。
大切なことは自分が、自分で作る作品を愛せるかだ。
情熱を失った作品に誰かを感動させる力を吹き込めるだろうか。
作品に込めた愛情が、人々に伝わっていくのだ。

中途半端な好奇心では、長く続けていくのが難しい。
たとえ途中で全てを投げ捨てたとしても、必ず戻ってきてしまう。
作品に恋することだ。あなたの人生はそれがなければ成り立たないのだ。

自分が専門家だと言えるのか

今は、そうでなくてもいい。少なくとも3年後、自分はその分野の専門家になる覚悟がなければ
その分野はあきらめた方がいい。研究をしないで、専門家になることはない。
あなたのゴールは、足の届く浅瀬を歩き回ることだろうか?

以上です。
ちょっと青臭い内容も盛り込んでいますが、自分がWEBサイト制作を始めたころにまとめてみたメモ書きです。初心に戻りたいときによく読んでいます。
ご参考に。

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