Inkscapeでコーヒーカップの描き方

このサイトを訪れる人の中で何故かコーヒーカップのイラストを探されている人がいるようですが、Inkscapeの公式チュートリアルで紹介されていたので、せっかくなので紹介します。

Step 1
Inkscapeで文書の新規作成から始めましょう。最初にコーヒーカップを置くソーサーから作ります。ソーサーは5つの異なる円で構成されます。ツールボックスから円・楕円ツール(F5)を選択します。以下のように一つの楕円を描きます。

今後は、フィル&ストローク(アウトライン)の色を変更する必要があります。楕円を選択して、フィル&ストロークダイアログを開き、この図形のアウトラインを消し去ります。

Step 2
さぁ、楕円を放射グラデーションで塗りつぶしたいですよね。このチュートリアルでは、ほんの少しだけ放射グラデーションと線グラデーションを使います。
もし今まで一度も使ったことがないなら、よく注意してください。フィルタブ(フィル&ストロークウィンドウ内)で放射グラデーションボタンをクリックします。
Inkscapeは自動的に図形にグラデーションをかけてくれます。通常、初期設定で透明にフェードしていきます。

グレーの二つの図形にグラデーションが欲しいので、グラデーション下部の編集ボタンをクリックします。
これで、グラデーションのカラーストップと透明度を扱えます。
最初のストップをグレーの明るい影(ddddddff)にセットします。二つ目のストップをグレーの暗めの影(b2b2b2ff)にセットします。
透明度は両方の色で不透明にセットしてください。

Step 3
次にすることは、サイズとグラデーションの中心を調整します。
楕円上のグラデーションハンドルをドラッグして以下の図のように合せます。
*グラデーションハンドルが見えてなかった場合、単にツールボックスからグラデーションボタンの作成・編集をクリックします。(Ctrl+F1)
これで一つの楕円を完成しました。どうやってグラデーションを作成・編集するかわかりましたね。次からのステップはそこまで詳しくしません。

Step 4
ソーサーの他の楕円は全く簡単です。
次の楕円は皿の周りの白い縁取りです。
最も簡単な方法は編集>複製(Ctrl+D)でさっき作った楕円を複製することです。
フィル&ストロークウィンドウからとても明るいグレー(f2f2f2ff) で塗りつぶします。
そして最初の楕円の数ピクセル下の部分におき、オブジェクト>下へで最初のの楕円の裏側に配置します。

*InkscapeではF1を押し(またはツールボックスから図形の選択&変形ボタンを押す)て、マウスか矢印キーで図形を移動させます。
明るいグレーの楕円は見づらいです。なのでここでは暗い背景を置いて、下記のように見やすくしてあります。

Step 5
今度はソーサーの暗いグレーの土台です。もう一度、すでにある楕円を複製し、別の放射グラデーションで二つのとても暗いグレーで(2b2b2bff と 666666ff)塗りつぶします。
次に、楕円の底へ向かってグラデーションの中央を移動させます。
皿の土台は残りのものほど広げる必要はありません。
F1を押して、楕円の左右から押して、少しだけ圧縮します。

*端をドラッグする間、Shiftを押しておくと、両側を一度に均一に動かせます。
楕円の底を下へ広げ、少しだけソーサーの底をカーブさせます。

全体の楕円を下方へ数ピクセル下げ、ページダウンボタンを数回押して、楕円を他の二つの下へ置きます。下記のようになっていればOKです。
*楕円の底の形は他の二つと比較してください。ソーサーは形になってきました。

Step 6
さぁ、皿のちゅおうを作成します。小さい楕円を以下のように描きます。(または最上層の楕円を選択してサイズを小さくするのもありです。)
フィル&ストロークダイアログを開き(Ctrl + Shift + F)、フラットなグレー (979797)で塗りつぶします。アルファスライダーをドラッグして以下のようにWheelを100にします。

ストロークの色をb7b7b7(透明)にします。ストロークスタイルタブで下記のように幅をセットします。
ストロークの実際のサイズは楕円をどれくらいのサイズに描いたかによります。今回は3ピクセルですが、変えてもいいです。

Step 7
サラはほとんど出来上がりました。最後のステップはぼかした影をつけることです。
最下層の楕円(暗いグレー)を複製し、10%ぼかします。(フィル&ストロークウィンドウの底にあります。)それを他の全ての図形の下に置きます。

これでソーサーが出来上がりました。後で選択しやすいように5つの円をグループ化してもかまいません。
Ctrl+Gを押して全ての図形をハイライトします。さぁ、次はコーヒーカップに移ります。

Step 8
ベジェ曲線ツール(Shift + F6)で二つの図形を描くことがから始めます。
一つをコーヒーカップの表面のために、もう一つを外側の縁のために作ります。
これらの図形は幅とカーブの量が合わないといけません。
Shift+#でグリッドを使用することをお勧めします。
*点の作成をクリックして、ドラッグしてカーブを作ります。

実は、これらの図形をそれぞれの上に置いて描きましたが、どのように図形とカーブを描いたかみえるように分けています。
両方の図形とカーブの長さは20unitです。また、縁の底がカップの表面の上に合うようになっています。両方とも、2unitの奥行です。
ガイダンスとして、青の数字は作成した順番を示しています。

Step 9
グリッドを引き続きオンにして、縁を直接カップの上に置きます。
両方ともストロークを除去します。縁の図形(ほとんど楕円)をグレー(e6e6e6ff)で塗りつぶします。カップの表面を放射グラデーションでecececffから中央に向けてbdbdbdffで塗りつぶします。
以下のように、カップの頂上付近にグラデーションの中央を置きます。

Step 10
縁を複製し、縁の幅になるように少しだけ小さくします。
この図形に薄いグレー(d6d6d6ff)のストロークを加えます。放射グラデーションをecececffから bdbdbdffへ。
グラデーションハンドルをドラッグして、以下のようにします。

Step 11
次のステップはカップの中のコーヒーです。
縁の中コーヒーがあるようにしたいですよね。そうするためには、コーヒーの楕円を作成し、内側の縁で交差させる必要があります。

ここにどうするか示します。以下のような茶色の楕円を作成します。
そして、縁の上に置きます。次に、楕円を複製して縁の内側を構成します。
複製した楕円の両方を選択して、メニューのパス>交差(Ctrl+*)を実行します。

これでカップの中にコーヒーがあるかのように見えます。
放射グラデーションで、コーヒーをぬりつぶしてもいいです。

Step 12
コーヒーカップの取っ手を創るのは簡単なものです。ベジェツールを使って、以下のような取っ手の図形を描きます。
薄明るいグレーのストロークにし、線形グラデーションで左底から右上に向けて、bdbdbdffからecececffへ塗りつぶします。
これをカップの後ろに配置します。

Step 13
カップをもう少し個性的にするために、青い縞ラインを加えましょう。
見た目より、少しトリッキーです。単に線を描くだけではありません。
何故なら、線の端は決して、以下のようにカップの端とは合わないのです。

Step 14
ここで、とてもいい方法を思いつきました。
コーヒーカップの縁と同じ姿の楕円を作成します。
ストロークなしで、何かしらの色で塗りつぶします。その楕円を複製し、最初の図形の下に置き、少しだけ底のドラッグハンドルを下げます。
そして少しだけ両側を縮めます。ここではわかりやすいように別々の色にしています。

Step 15
両方の楕円を選択してメニューからパス>差分(Ctrl + -)。
ほら、とても美しく消えゆくカーブが出来ました。お好みの色で塗りつぶしましょう。
必要なだけ複製しコーヒーカップの上に置きます。

Step 16
カップの横に反射を作成しましょう。ベジェツールで以下のような図形を描きます。
白で色づけて、アルファスライダーを約90にして透明にします。カップの表面と青線の上におきます。

Step 17
今度はすこしスチームを加えます。小さい白い楕円から始めます。
半透明にして、端を強烈にぼかします。コーヒーの上においてみます。
これで熱とスチームの印象がでます。

Step 18
さぁ、スチームのかすかな跡を作ってみましょう。以下のような図形をベジェツールで作成します。明るめの茶色か金色で色づけ、半透明とばかしを加えます。
透明度とぼかしの設定をいろいろいじってみましょう。

これでコーヒーカップとソーサーが出来ました。便利なようにすべての図形をグループ化してもいいです。

Final Image
出来上がったカップをソーサーの上に置いてみましょう。それからカップの下に少し影を落としましょう。単に小さい黒の楕円を描いて、ぼかせばいいです。

さぁ出来ました。美しいベクターコーヒーカップとソーサーです。

いろいろと使えそうな要素が満載でしたが、とくに青いラインを単に引くのでなく、ちゃんと端が切れるように図形化して使うあたりが、プロ仕様を感じました。ベクター画像ではわりと使う機会が多いので、是非とも習得したい技術ですね。

それでは、今日はこのあたりで。

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