燃えるような胸焦がれる恋は感情であり、その人を好きになる理由がある。
顔が好みのタイプであったり、性格が好きであったり。
しかし恋は見返りを期待する。自分がその人を好きだから、
相手からも同じだけ好きでいてもらいたいのだ。
ここにギャップがあるとき、この恋はやきもきする。
また恋している理由を失ったとき、この恋は儚く消え去っていく。
一方、愛は感情ではなく意志だ。
相手が自分を愛してくれなくても、愛していくことそのものが愛だ。
仮に自分の好みの容姿の異性を好きになったとしよう。
もし、その人が交通事故に遭って、目も当てられない顔になったら
その人を好きだった理由を失うのだ。
それでもその恋は続くだろうか?
愛は続く。
自分の伴侶がどんなひどい顔になったとしても、
一生愛し続けることを誓ったから、結婚するのではないか。
愛は確固たる意志だ。
たとえ火の中、水の中、泥にまみれても、寒さに凍えても、
自分は食べなくても、一生看病しなければならなくなっても、
見返りを気にせず、生涯その人と同行することを決心することだ。
恋は一時の感情であり、愛は永遠に続く意思だ。
「コリント人への第一の手紙13章」
愛は寛容であり、
愛は情深い。
また、ねたむことをしない。
愛は高ぶらない、
誇らない、
不作法をしない、
自分の利益を求めない、
いらだたない、
恨みをいだかない。
不義を喜ばないで真理を喜ぶ。
そして、すべてを忍び、
すべてを信じ、
すべてを望み、
すべてを耐える。
愛はいつまでも絶えることがない。