最近フラワーギフトのオンラインカタログサイト「Flossom」をリニューアルしたのですが、ちょうど同時期に「sakaseru」という類似ジャンルのサービスがローンチしている事を知りました。
類似ジャンルといっても、こちらは単なるアフィリエイトサイトで、あちらはユーザー登録して、リアルにフラワーデザイナーとのつながりも提供する本格的なWEBサービス。
正直、フラワーギフトを贈るっていうところだけが共通なだけで、うちとは比較されたくもないでしょうが、個人的には思うところがあったので、好きなように書いてみます。
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Sakaseru [サカセル]とは?
知らない人のために、最初に簡単に説明しておきますと、
WEBを通じて、フラワーデザイナーを選び、ヒヤリングシートをもとにチャットで細かい注文が可能なオーダーメイドのフラワーギフトを宅配してくれるサービスです。
公式な説明では
Sakaseruは卓越した技術を持つフラワーデザイナー20人(順次増員予定)とオンリーワンの花を作ることが出来る、世界でもたった一つのサービスです。都内23区であれば、路上や、ビルの中など、どちらにでもお花をお持ちさせて頂きます。
lifehackerで紹介されていた記事の方がわかりやすかもしれません。
Sakaseruは「フラワーデザイナーにアプリから花束をオーダーできる」サービス。予算は8000円からとプレミアムな価格ですが、フラワーデザイナーと直接やり取りをしながら、記念日や贈り物に最適な逸品をつくれるのが特長です。
なんか、個人的には別に特別な感じがしないのですが、普通の花屋さんでもそれなりに腕のいい人見つけてコミュニケーション良くして依頼すればいいし、また腕のいいフラワーデザイナーなら自分のお店のHPもあるし、そこから注文する際に、SkypeやらLINEやら何かしらコミュニケーションツールを使えば済む話の気がするんですよね。
私も知人にフラワーデザイナーがいて、HPを作ってあげましたが、オーダーメイドのイメージを固めるために、これまで作った作品のギャラリーページを使っているわけです。それと、電話で十分事足りるわけですよね。
そもそも、このサービスは一体誰をターゲットにしているのだろう?
運営会社GoalのVisionでは
株式会社ゴールは「花があふれるヨノナカにする」為に結成されたチームです。 花を贈って・贈られて嬉しい、といった既存の喜びの感情とは新たに、フローリストの卓越した腕、そしてITの力で新たに価値を想像します。 チームメンバーは既存の花屋の提供するサービスで感じた問題点を解決した上で、「街が、世界が、花があふれるヨノナカ」にしたいと強く願い、サービスを提供しています。
とあります。(2015年11月20日現在:想像じゃなく、創造かな?)
花屋を営んできたメンバーと話してサービスを立ち上げたという事だが、果たしてそれは正しいアプローチなのだろうか?
実際は、「花を買う人」と話さないと本当のニーズはみえてこないのではないか?
そもそも花をオンラインで買う人はデザイナーとのつながりを求めているのだろうか?
チャットで説明したり、そんな細かい注文を出したいのだろうか?
確かに、そういう客もいるにはいるだろう。
しかしその数は一体どれくらいだろうか?
オンラインで花の販売に関わってみたらわかることだが、
大半の人は5,000円を予算の上限としているのだ。
そして、大金をはたく人というのは、花についてよく知らない男性とかで、アレンジはほとんどお任せになる。
ギフトとは高額であることに価値があり、その出来栄えの良さなんて素人にはわからないのだ。
この理屈から言うと、ミニマム8,000円からのオンラインサービスでフラワーデザイナーに細かい注文する客って誰?ってことになる。
要するにこのビジネスモデルには欠陥がある。
一言でいえば、顧客から始まっていないのだ。
ITという技術を利用できるフィールドを探して出来たサービスに想える。
何でもかんでもITにすればいいわけではない。
青山フラワーみたく、小さい店舗で売り切る戦略、高価な商品はほとんど扱わず、数で売上を稼ぐ戦略の方がずっと現場の顧客を見ていると思う。
President Onlineの記事でも印象的なフレーズはこれ。
「一番気になるのは売り上げではありません。来店するお客様の数をいかに増やすかをいつも考えています」
結局、実際の店舗でもWEBショップでも、顧客の心をとらえ、ファン(リピーター)が作れるかどうかがポイントだと思うんですよね。
と、なんか偉そうなことを書いてますが、まずは自分の物販アフィリエイトサイトがちゃんと軌道に乗ってから書かないと説得力ないですね。
とりあえず、思ったことを好き勝手書いてみました。
追記(2/5):久しぶりにsakaseruのHPを見てみたら2/2より最低注文価格が3,000円となっていました。顧客層を考えたらこれくらいの方がいいのじゃないでしょうか。
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