昔どこかで聞いた言葉だが、ひどく感銘を受けたのを覚えている。
人生を生きる上で、風が吹くときと、そうでない時とがある。
風の前では人間の力は些細なものにすぎないのだ。
人生はいつでもがむしゃらに全力を尽くせばいいのではない。
性急な人は風が吹いていないときに、一生懸命櫓をこぐが、あまり先へは進めない。
そして、疲れて櫓をこぐ力がなくなったときに、風が吹いてくる。
優秀な船乗りは、じっと力を蓄えて、風が吹くのを待っていた。
そして風が吹いたときに、少しの力で、ぐいぐいと船を進め
ついには、先に出発した性急な人を追い越すのだ。
自分の人生に今、風が吹いているのか?そしてどこからどこへ流れているのか?
いつも注意深く観察することができる人が、自分の人生の優秀な船乗りとなれる。
誰でも、必ず神様からチャンスは与えられる。
自分だけ、どうしてこんなに不運なのかと思えるときも
風を信じて待てる人が、真に強い人である。
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優秀な船乗りは風向きを知る
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