日本ではそれほど騒がれなかったようですが
アメリカであったこのストーリーにはとても考えさせられました。
バス補助員カレン・クラインさん(68)の話
カレン・クラインさんはニューヨーク州グリースにある中学校が運行するスクールバスで
ドライバーとして20年、補助員として3年働いていた。
2012年6月18日、彼女が補助員として同乗していた時、12〜13歳の男子生徒4人が彼女に罵倒を浴びせ始めた。
すると、その様子をほかの男子生徒が携帯電話で撮影。
翌日、YouTubeに「Making The Bus Monitor Cry」のタイトルで動画を公開した。
映像の中でクラインさんは、一挙手一投足をからかってくる
男子生徒たちに対し、明らかにやるせなく、悲しげな表情を
滲ませながら耐えている。そんな彼女に対し、男子生徒たちは
「家に卵を投げつけてやる」「扉に小便かけてやる」など脅して住所を聞き出そうとしたり、容姿や家族に対する一方的な悪口を発したりと、執拗に罵倒している。
彼女が泣き始めても、少年たちの言葉のいじめは続けられた。
実はクラインさんはこの一件を学校に報告していなかったのだが、
投稿された動画がRedditに取り上げられたこともあり、1日で3,000件のコメントを集めた。
事態が明るみになり、学校や地元警察も実態調査を始めるまでに発展した。
そんな辛い思いをしたクラインさんに、多くの市民から、
悲しみや同情の声が寄せられ、資金調達サイト「indiegogo.com」で、彼女が心を洗う休暇に出かけて欲しいと、旅行費を集める寄付ページが登場した。
目標額5,000ドル(約40万円)だったところ、終わってみれば84か国から3万人が寄付を申しで、
総額703,000ドル(約5,600万)を超えた。
今回クラインさんの心を大いに傷つけた男子学生4人は、
1年の停学処分になり、いじめ防止プログラムの一環て50時間の奉仕活動を課せられた。
ただ、学生らの情報がインターネットで公表されてしまい、4人と家族は命の危険も思わせる「脅迫電話」を次々受ける事態に陥ったこともあり、クラインさんは生徒たちを訴えるつもりはないと述べた。
彼女は、バス補助員を辞めることを決意し、今後はいじめや自殺防止のために活動していきたいと語っている。
少々長くなりましたが、この話はもしかすると、どこにでもある隠れた日常なのかもしれません。
しかし、今や報道がとりあゲル前に、ソーシャルメディアなどを通じてニュースは生まれ、国を越えて大きな影響力を持つようになりました。
最近、日本でもどんどん明るみになっている学校でのいじめの問題も、
学校や警察、報道が動く前に生徒たちから情報発信できるようになることも予防の一環なのかと考えました。
個人的には、情報の扱い方について、十分な判断能力を持たないうちに、武器だけ与えてしまうようなことには反対だったのですが
自らの身を防衛するために、早いうちに武器の扱い方と、武器の持つ危険性、また防衛術についても学校教育に取り入れるのも必要なのではないかと考えるようになりました。
タイトルあんまり関係ないですが、人々の注目を集め、多額のお金が集まるようになった事例の紹介でした。
あまり考えたくないですが、今後似たようなことを狙った「やらせいじめ」で寄付募るなんてのが現れないことを願います。
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